着物の種類ってどんなものがあるの?また、どんな時に着るの?深谷店

こんにちは。フォトスタジオkomachi深谷店のやまPです。
爽やかな新緑の季節から梅雨の時期を思わせるような季節になってきました。着物の世界も袷の着物から単衣の着物へと変わります。
今回は着物の種類と用途についてお話してみます。

着物の種類

着物にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や着用シーンが異なります。

代表的な11種類の着物を紹介します。

①打掛(うちかけ)

➁黒紋付(くろもんつき)

③振袖(ふりそで)

④黒留袖(くろとめそで)

⑤色留袖(いろとめそで)

⑥訪問着(ほうもんぎ)

⑦付け下げ(つけさげ)

⑧色無地(いろむじ)

⑨小紋(こもん)

⑩紬(つむぎ)

⑪浴衣(ゆかた)

それぞれの格や特徴・着用シーンについて紹介していきます。

1、打掛(うちかけ)
打掛とは、結婚式に花嫁が着る着物のことです。白無垢や色打掛などの種類  があります。色打掛は、結婚式だけでなく披露宴でも着用可能な着物です。鮮やかな色をしており、華やかな模様が入っています。

2、黒紋付(くろもんつき)
黒紋付とは、主に喪服と呼ばれる着物です。不祝儀の際に着ます。生地は黒一色で、柄はついていません。背中・両後ろ袖・両胸に一つずつ紋が入っています。

3、振袖(ふりそで)
振袖は未婚女性の第一礼装で、長い袖丈が特徴です。袖の長さによって、大振袖・中振袖・小振袖の3種類に分類できます。振袖には袋帯を合わせるのが基本です。結び方にルールはないので、さまざまな結び方を楽しめます。

4,黒留袖(くろとめそで)

黒留袖とは、既婚女性が着る最高格の着物のことで、和装の第一礼装とされています。生地の色は黒色で、五つ紋が入っているのが特徴です。背中・両後ろ袖・両胸に一つずつ紋が入っています。裾には絵羽模様(えばもよう)が施されています。黒留袖を着用するのは、結婚式・披露宴に出席する新郎新婦の母親や仲人のみに限られます。

5,色留袖(いろとめそで)

色留袖とは、生地が黒色以外の留袖のことです。既婚・未婚問わず着用できる格の高い着物です。色留袖には丸帯や袋帯を合わせます。上半身は無地で、裾のみに絵柄が広がっている点が特徴です。格の高さや着用シーンは、紋の数によって変わります。紋の数が減るほど格は低くなります。ただし、お食事会などのカジュアルなシーンで着ることはありません。

6,訪問着(ほうもんぎ)

訪問着は、振袖や留袖の次に格が高い着物です。着物の柄が襟や袖をまたがって続いています。着用シーンは幅広く、結婚式や卒業式といったフォーマルなシーンから、お食事会や観劇といったカジュアルなシーンまで着ていくことができます。

7,付け下げ(つけさげ)

付け下げとは、左肩にワンポイントの柄が入った着物のことで、訪問着の次に格が高いです。袋帯を締めれば格を上げることができ、名古屋帯や洒落袋帯を締めれば格を落とすことができます。具体的には、袋帯を締めれば子供の卒業式や七五三に着て行けます。名古屋帯や洒落袋帯を締めれば、お食事会や観劇に着て行くことが可能です。訪問着と間違えられることが多いですが、付け下げの柄は訪問着とは異なりワンポイントで独立しています。

8,色無地(いろむじ)

色無地とは、白生地を黒色以外の一色のみで染めた着物のことです。柄は付いていません。格は、生地自体に織り込まれている柄の「地紋(じもん)」がついているかどうかで変化します。

    紋付きの色無地:子供の卒業式・入学式・七五三・お宮参りなど。

    紋無し・袋帯の色無地:同窓会・祝賀会など。

    紋無し・名古屋帯の色無地:お食事会・観劇など。

9,小紋(こもん)

小紋とは、生地全体に柄が入っている着物のことで、付け下げや色無地よりも格が低いです。普段着として着る着物で、名古屋帯や半幅帯を合わせます。

10,紬(つむぎ)

紬とは、紬糸(つむぎいと)を使った先染めの織物の着物のことです。丈夫でしっかりとした生地が特徴となっています。結城紬(ゆうきつむぎ)や久米島紬(くめじまつむぎ)など、国の重要無形文化財に指定されている種類が多いのも特徴です。小紋同様、普段着やおしゃれ着として着ます。例えば、友人とのお食事会やお稽古ごとにぴったりです。帯は、紬と同格である名古屋帯や洒落袋帯・半幅帯を合わせます。

11,浴衣(ゆかた)

浴衣は、最も格が低い着物です。薄手の生地が多く、通気性や速乾性に優れています。帯は半幅帯を合わせます。長襦袢(ながじゅばん)を着ずに、素肌に直接着るのが特徴です。また、草履ではなく下駄を合わせるのも浴衣ならではの特徴です。着用シーンとしては、夏祭りや花火大会に着ていくことが多いです。かつては湯上り着や寝巻きとして着られていました。

終わり

着物には色々な種類・格があります。着物だけでなく帯や小物にもあります。
実はこの格がきものを難しくしている原因のひとつなのですが、 格によってTPOに合ったきものの選び方、帯や小物とのコーディネートの良し悪しが決まってくることも確かです。いつ・どんな時に着るのかがはっきり決まっていればTPOにあった着物が決まってきます。また、堅苦しいこと抜きで様々な着物を楽しむ事も良いと思います。

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